エミリアからの便り

ニコレッタ・マントヴァーニ （Nicoletta Mantovani）

最近モデナの街中で、ルチアーノ・パヴァロッティの奥様ニコレッタ夫人が愛娘をベビーカーにのせて散歩する姿をよく見かけます。長い髪を無造作に後ろに束ね、バーゲンによくある上着を引っかけた彼女は、ボディガードなしでモデナの一般市民として散歩しています。愛娘が天使のようにメチャクチャ可愛いの。


実業家として非常に優れた企画力＆広い人脈のあるニコレッタ夫人は、市民のためにイヴェントを企画。昨年から6月のチャリティーコンサートPavarotti & Friendsの代わりに夏の2ヶ月間、Fantasia Il villaggio della Musica e delle Arti（音楽＆アート村）が、開催されるようになりました。中学生までの子どもにはサマースクール、若者～大人にはディスコ＆ライブコンサート。さすがニコレッタ夫人!


10月12日はパヴァロッティの70回目の誕生日。近々ツアーに出る予定ですが、これを現役最後の仕事にして、引退生活に入ると言われています。

刈り入れ （Raccolto）

一週間続いた豪雨＆雷雨のあと、ようやく秋晴れが戻ってきました。長雨のせいで地下の車庫に土砂が流れ込んだため、今日はその撤去作業という友人がいました。あまりにも寒く部屋に湿気がこもっていたので、きのうから暖房を入れましたが、気温はまた晩夏に逆戻り。午後はＴシャツ1枚でサイクリングでした。


↑これは牧草を機械で刈り取って丸くしたもので、茶色に変わるまでこうして畑にゴロゴロ転がしておきます。直径１m５０ｃｍはあるので、下敷きにでもなったら大変！




こんなに枯れきった状態まで、とうもろこしを畑に放っておきます。夏の黄色くみずみずしい時期に収穫したものを、さっと塩ゆでしたものが好きな私には、何だか残念な話。こちらではとうもろこしを轢いて粉にするので、十分乾燥してから収穫するのです。

なんちゃってフォアグラ （Il pate' di fegato di pollo alla fois gras）

ブロ友さんのところで見つけたこのレシピを少しアレンジして、なんちゃってフォアグラを作ってみました。

【材料】
鶏レバー　　　　　　　　　　　　　　　　300ｇ
室温に戻して柔らかくしたバター　　50ｇ
うすくスライスした玉ねぎ　　　　　　　1/2２個
うすくスライスしたにんにく　　　　　　1片
みじん切りのローズマリー　　　　　　小さじ1
コニャック　　　　　　　　　　　　　　　　大さじ2～3
ミルク　　　　　　　　　　　　　　　　　　大さじ2～3
生クリーム　　　　　　　　　　　　　　　大さじ1


【手順】
① レバーを適当に切り分け、1時間ミルクに漬ける。
② ミルクをふき取ったレバーに塩コショウして一晩コニャックに漬けておく。
③ にんにくと玉ねぎを炒めて冷ましておく。
④ レバーをコニャックごと炒めて冷ましておく。
⑤ 全ての材料をフードプロセッサーに入れて滑らかになるまで混ぜる。
⑥ 塩コショウして味を調え、容器にペーストを移して一晩寝かせる。
⑦ 軽くトーストしたバゲット（またはお好みのパン）に塗って頂く。

前菜にこれを食べ始めると、ヤバすぎですね。やめられない、とまらな～い。おなかいっぱいで、あとに続くお料理が食べられなっちゃう…かも？！これ、絶対におすすめです。

聖ニコラ祭 （Fiera di San Nicola）

９月のある晴れた日曜日、隣街のカステルフランコ・エミリアで守護神・聖ニコラを祝うお祭りが行われました。

９時　　開会式
１１時　市役所前で表彰式
１３時　大テントに仮設された食堂でトルテッリーニランチ
１６時　各町内ごとに分かれて中世の衣装をつけた行列
２１時　屋外劇場で舞台劇
２３時　閉会式

メインはもちろんトルテッリーニ。
挽肉やモルタデッラなどを使ったペーストをパスタ生地で包み込んで、ヴィーナスのおへそのような形に仕上げたものです。熱々のスープに浮かせるのが一般的ですが、生クリームやトマトソースで和えたりすることもあります。モデナのクリスマスには欠かせない定番のご馳走なんです。

フェラーリ② （Ferrari②）

1994年は3月の渡伊に9月結婚という、私にとっては人生節目の年でした。その年のサンマリノGPでアイルトンが帰らぬ人となってしまいました。ポールポジション通算65回（史上１位）を数え、マクラーレンからウィリアムズに移籍した年。もし生きていたなら様々な記録を樹立し、フェラーリのドライバーとしても活躍していたことでしょう。目標に向かってひたむきな努力を続けた彼の姿は、F1ファンの心に永遠に輝き続けると信じています。





モデナの市街地にある記念碑（写真左）、高速道路A1のモデナ～レッジョ・エミリア間にある記念塔（写真右）は、何れもフェラーリの記念碑。高速道路て時折みかける真っ赤なフェラーリが10～20台連ねて快走する光景、これは鳥肌が立つほどカッコイイ～♪



フェラーリ専属ドライバーのシューミ（マイケル・シューマッハ）。イタリアに何年も居座ってがっちり稼ぎながら、インタビューにはいまだに英語で答えている。最近ちょこちょこイタリア語を話すようになったものの、あーいう態度はファンの反感を買います。
フェラーリ社員がお昼によく利用する某トラットリア。ここは歴代F1ドライバーも気軽に顔を出して、一般市民と和やかな交流の場になるところ。ベルガーなどは食事中にも、快くサインに応じてくれたものですが、シューミは専用のVIPルームで食事をするのですね。神経質な彼らしいやり方だなぁ。

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