リージェント通り （2008 London）

今年もまた大好きなあの方に会うためロンドンに行ってきた。が、思わぬハプニング続きで（涙）、自分史上に2008年3月15日という日が刻まれたのであった。



初めてロンドンを訪れたのは大学の卒業旅行、欧州4ヶ国8都市の最終地点だった。雲ひとつない3月上旬の快晴の中、何と言うことか、旅の途中で拾ったインフルエンザを引きずり、39℃以上の熱にうなされつつ、｢今度いつ来られるか分からないから…｣と、ふらふらする身体に鞭打って、大英博物館を回った。リージェント通りでは、買い物を楽しむチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の姿を見かける。



冴えない天気にもかかわらず、イースター1週間前の土曜日とあって、いつもの人出に加え、イースター休暇をロンドンで過ごす観光客が、リージェント通りを埋め尽くしていた。



様々な言語が飛び交う中、ぱっと耳に飛び込んでくるのがイタリア語。内緒話ができないイタリア人の甲高い声が、このざわめきの中で際立っている（笑）　現地で聞くのとは違った、少し懐かしいようなくすぐったいような気持ちでその会話に耳を傾ける。




ショッピングに精を出す若者たちは、高級ブランドの袋を両手に抱えて闊歩。若いママやパパはベビーカーを見事な手さばきで操りながら、この人混みをスイスイすり抜ける。



イースターを控えて、ショーウィンドウには趣向を凝らしたチョコ・エッグが並ぶ。花や緑を使った春らしい演出は、どんよりした曇り空の下に明るさをもたらし晴れやかになる。



途中で立ち止まって写真を撮ろうものなら、後から歩いて来た人に体当たりされる。素早く目を走らせ、通りの隅っこに走りこんでは、一枚、また一枚。建物の上のほうを撮っているから、画像には絶対入らないのだが、前を通り抜ける人々は一様に気を利かせて、立ち止まったり首を縮めてくれるのだ（＾＾）　



イタリアではデコレーションしたチョコ・エッグを、更にラッピングしたものが多いが、こちらはデコレーションしたチョコ・エッグを眺めて楽しめるような配慮がされているような気がする。



この界隈にはカットしたスフレや背の高いケーキのような、三角形の建物が林立。リージェント通りを横に入ると、あの喧騒がまるで別世界のような静けさが漂っていた。