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ちょっとしたパパの買い物について行く。 2人で映画を観に行く。 週末は一緒にサイクリングする。 娘とパパは 腕を組んだり手をつないで 楽しくお喋りしながら街を歩く。 2人とも声が大きいから 内緒話ができない。 ベランダのテーブルで パパは新聞を読み、くうたんは宿題。 娘が大声で詩の暗記 パパが間違った所を訂正する。 学校の勉強はパパがみている。 小学生だった私は父親と キャッチボールやバトミントンや トランプや将棋…でよく遊んだけれど 腕を組んだり手をつないだ記憶はないなぁ。 たくさん抱っこしてもらったことも あるけれど、それは赤ちゃんの頃の話。 一緒に出かけたこともあったけれど 中・高校の頃はなかなか話が弾まず 何だか気まずい空気が流れた。 「何を話したらいいんだろう?」 気を揉むばかりで話題が見つからない。 「人生80年と言ったって 長いようであっという間なんだから イタリアに行ってまた新しい人生を 切り開くというのも悪くはないだろう。」 それが父の言葉だった。 不意に言われたから 気のきいた言葉が見つからず 「そうだよね~、あっという間だよね。」 無骨な父なりの結婚の承諾だった。 胸がいっぱいになり 目の前の景色がぼんやり揺れた。 そのあと小さな声で 「ありがとう。」とつけ加えたけれど きっと…聞こえてなかったね。
by emilia2005
| 2007-04-20 00:40
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