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イタリアの兵役制度は1985年生まれを最後にボランティア制(女性の応募可)となったが、クマくんの頃は兵役期間が1年、陸軍・空軍・アルプス歩兵団…などの基地に配属され、実地訓練を受けました。配属先の陸軍トレント基地(北イタリア)を基点に、サルデニア島~トスカーナ~マルケ~ヴェネト…訓練場が転々と変わった。
訓練を時々さぼって基地内にある教会に避難しては(司祭さんも見逃してくれる)、その手の雑誌を読んでいたこともあるというので、話の分かる上官にあたれば、想像するほど兵役生活は悪くはない。ここで知り合った人とは生涯の友になることが多い。同じ釜のメシを食った仲間。青春の大事な一コマを一緒に過ごした友なのだから。 「戦場に息子を送り出すことになるかも…」「上官のしごきや仲間のいじめが心配だわ」 … 残された母親たちはやきもきする。コネのある人はこの訓練の代わりに、特別な届出を出すことによって、図書館司書や幼稚園の保育士や警察の管轄施設のアシスタントにつくこともできる(servizio civile)。規定期間行えば兵役と同等扱い。もっとラッキーな人がいる。入隊前の健康診断で、「肺に影がある」といわれた夫の友人は、自宅に送り返され兵役免除&再召集もなし。 【関連記事】 兵役・前編
by emilia2005
| 2006-01-12 00:04
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